現在のカオサン通りはどう変わった?寺裏から夜遊び・お洒落カフェとホステルまで最新事情

夜のカオサン通り

かつてバックパッカーが沈没する街として知られたカオサン通り。
いまでは「すっかり観光地化された」と語られることすら、すでに古い表現になりつつあります。

確かに観光地化は進みましたが、通りを歩けば今も多くの西洋人バックパッカーが滞在しています。さらにここ数年は、カオサンのカルチャーを反映したユニークなホステルや飲食店が次々と誕生しています。

本記事では、そんな現在のカオサンの姿と、訪れてみてほしい最新スポットを紹介しています。

カルチャースポットに変貌した現在のカオサン通りと寺裏

カオサン通りのトゥクトゥク

かつては沈没文化の象徴だったカオサン通り。いまは観光地を超え、カルチャースポットとしての顔を強めています。

昼間はファミリーや女子旅グループが行き交い、夕方からは若者たちが集う街へと一変します。良くも悪くも「健全化」されたのが、現在のカオサンです。

昼間のカオサン通り

カオサン通りのブレイズの露店

ブレイズの露店は今も健在

夜のカオサン通り

名物だった偽造ID屋は姿を消し、旅行代理店もコロナ禍を経てほとんど撤退しました。かつて口コミで盛んに語られた「名もなき美味しい屋台」も、いまは話題に上ることが少ないです。

昔の混沌を知る人にはやや拍子抜けに映るかもしれません。

カオサン通りのパッタイ屋台

進化するカオサンで変わらない味、パッタイ屋台は今も健在

日本人にとっても思い出深い「寺裏」ことランブトリ通りも、落ち着いた時間が流れるカフェストリートへと変貌しました。欧米人旅行者がカフェやレストランで長居し、子連れの姿も混じります。

カオサンエリアの寺裏1

ランブトリ通り

カオサンエリアの寺裏2

しかし、その空白を埋めたのが、新しいカルチャーです。安宿の延長ではなく、アートや音楽イベントを取り込み「交流と体験の場」となったホステル。

クラフトビールを楽しめるバーやコンセプトカフェには、旅行者だけでなく在住者や地元の若者も集まります。カオサンは沈没地から観光地を経て、今は文化を体験する場へと進化しています。

カオサンで行くべきおすすめ最新スポットガイド

新時代のカオサンを象徴する、おすすめスポットを厳選しました。穴場感にあふれ、日本人も世界の旅人も自然に混ざり合える“カオサンらしい時間”がここにはあります。

(青色のピンがカオサン通り)

カオサン新時代を象徴するAREA81 HIDEOUT HOSTEL

エリア81ハイドアウトホステルの入り口

エリア81ハイドアウトホステル2

通称「ハチイチ」と呼ばれるAREA81 HIDEOUT HOSTELは、いまのカオサンを象徴するカルチャースポットです。ルーフトップバーに加え、カオサンでは珍しいコワーキングスペースを備え、宿泊だけでなく多彩な体験を提供しています。

人気を集めているのが、宿泊者以外も参加できるヨガクラス。呼吸と身体を整え、自分の内側に向き合えるひとときを与えてくれます。

エリア81ハイドアウトホステルでのヨガクラス

ヨガクラスを担当するのは、ロシア出身のKATEさん。タトゥーアーティストとしても活動する。

筆者も体験したが、初めてのヨガで軽い筋肉痛は残ったものの、その夜は深く眠りにつけました。

ひとりで集中するのも良いですが、友人と参加すれば体験の余韻を分かち合えます。ぜひ試してほしいアクティビティです。

さらに注目したいのが併設の「Gluten Free Bakery Tama」。100%グルテンフリーにこだわったベーカリーで、パンや焼き菓子、クッキーまで幅広く揃います。

Gluten Free Bakery Tama

ココナッツシュガーやタイ産バター、ヒマラヤ岩塩など厳選素材を使い、添加物や植物油は不使用。

ピザやビールまでグルテンフリーで楽しめます。乳製品不使用やヴィーガン向けのオプションもあり、幅広い食のニーズに対応。日本語対応のデリバリーも可能で、周辺に住む人にもおすすめです。

Gluten Free Bakery Tama2

エリア81ハイドアウトホステル3

そして夜は、AREA81ならではのイベントが待っています。カラオケナイトから世界のDJを招いたテクノパーティーまで、週ごとに異なる顔を見せるのも魅力です。カオサンを訪れるなら、どんなイベントが開かれているか必ずチェックしたいです。

>> AREA81の公式WEB・SNSリンクのまとめ

ピンクに彩られたカオサンの新名所「Peach Panties」

カオサン通りのピーチパンティーズ

カオサン通りでひときわ目を引く、ピンク一色の装飾で統一された日系ディスペンサリー「Peach Panties」。ピンクの装飾で統一された外観は、カオサンを歩く人々の目を引きます。変わりゆくカオサンの“いま”を象徴する一軒といえます。

店内には日本人マネージャーが常駐し、初心者でも安心して利用できます。商品や楽しみ方について丁寧に説明してくれるため、初めて訪れる旅行者からも高い支持を集めています

より詳しいお店の紹介は、以下の記事を参考にしてください。

>>カオサンで女子に人気|日本人オーナーの可愛いディスペンサリー「ピーチパンティーズ」

京都にこだわる抹茶カフェ「INOME JAPANESE TEA」

INOME Japanese TEAの外観

カオサン通りの近く、「プラアティット通り(Phra Athit Rd)」で注目を集めるのが、本格抹茶カフェ「INOME JAPANESE TEA BANGKOK」。

オーナーは日本語堪能なタイ人のBenさん。京都でタイ料理店を営んだ経験を持ち、帰国後に広がる抹茶ブームを実感したことが、開業のきっかけとなりました。

INOME Japanese TEAのオーナーBenさん

この店の特徴は、抹茶・茶葉・陶器まで全てを京都産にこだわっている点にあります。タイでは「宇治抹茶」を掲げる店は多いですが、実際に100%京都産を徹底している店はほとんどありません。

一方でINOMEは、京都で築いたつながりを背景に、高級品種「おくみどり」「さみどり」を独自にブレンドし、器には京都のアーティスト・タニガワユメさんの作品を用いる徹底ぶりです。

INOME Japanese TEAで飲んだMATCHA LATTE ASAHI

この日いただいたのは「MATCHA LATTE ASAHI」(300バーツ)と「HOJI-CHA LATTE」(130バーツ)。どちらも香りと旨味が際立ち、京都そのものを味わえる一杯でした。

京都への誇りと日本文化への愛情が詰まったカフェ。カオサンを訪れたら、ぜひ立ち寄りたい一軒です。

築100年の建物でいただく本格ラーメン「372 Ramen And Sake」

372 Ramen And Sakeの外観

カオサンから少し離れた運河の北側に建つ「372 Ramen And Sake」は、他にはない雰囲気を持つ日本食レストランです。

店主は日本のレストランで3年修行したタイ人。築100年を超える古民家を舞台に、父親が日本で集めたアートが飾られた店内は独特の空気を漂わせています。

372 Ramen And Sakeの店内

古民家風のレストラン自体はタイにもありますが、日本食を提供する店となると非常に珍しいです。美しい空間でいただく料理は、ここならではの体験。

372 Ramen And Sakeのつけ麺

372 Ramen And Sakeのつけ麺2

看板メニューは、太めでコシのある魚介豚骨つけ麺(237バーツ)。オクラ入り醤油ラーメン(148バーツ)や、120バーツから楽しめる定食も人気です。価格は手頃ながら味は本格派。観光の途中で立ち寄れば、カオサンの新しい一面に出会えるでしょう。

夕日と旧市街を望む Sanay Rooftop Bar

Sanay Rooftop Bar Khaosan1

「Sanay Rooftop Bar」は、バンコク旧市街の夕日やワットサケットを望む絶好のビューポイントに立つルーフトップバーです。

Sanay Rooftop Bar Khaosanから見える夕日

Sanay Rooftop Bar Khaosan2

Sanay Rooftop Bar Khaosan3

地元産クラフトビールや多彩なスピリッツ、洗練された料理が揃い、カクテルは1杯300バーツ前後、クラフトビールは220バーツ前後。タイ料理や洋食も300〜400バーツで楽しめます。

Sanay Rooftop Bar Khaosan5

Sanay Rooftop Bar Khaosan4

ライブ演奏は会話を邪魔しないほどよい音量。仲間や大切な人とリラックスした時間を過ごせるのも魅力です。カオサンと旧市街の景色を堪能したら、そのまま夜のカオサンロードへと足を延ばしましょう。

懐かしさも新しさも揃うカオサン

I LOVE KHAOSANの看板

進化を続け、幅広いカルチャーが浸透したカオサン。それでも、通りの片隅には昔の面影が今も息づいています。VSゲストハウスやセブンホルダーゲストハウス、ナット2ゲストハウスといった老舗は健在です。

裏路地に入れば、古民家が並ぶ景色にも出会えます。新しいスポットを求める若者も、かつての安宿街を懐かしむ世代も、それぞれの楽しみ方ができるのがカオサンの懐の深さです。

 

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ライタープロフィール

リーさん
バンコク在住|2017年からアフィ収益でタイへ移住|SEO特化WEBライター|タイ旅行&ホテルブログ『タイ一択』運営

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