あのブッダブランドのCQがパタヤに移住。 ミュージックバー「Buddha’s Holiday Bar」を開業した理由と、その魅力に迫る
投稿日 2025.12.18

30代以上のHIPHOPリスナーであれば、誰もが知る日本語ラップユニット「BUDDHA BRAND(ブッダ・ブランド)」。
近年は表立った活動が少なく、メンバーの近況が気になっていた人も多いと思います。
そんな中、メンバーの一人であり「キエるマキュウ」でも知られるCQさんが、パタヤに移住していました。
しかもサードロードで、アナログレコードを流すミュージックバー「Buddha’s Holiday Bar」を2025年11月に開業しています。
「ブッダブランド」と「パタヤ」という予想外の組み合わせには、CQさん自身の人生の転機と、パタヤとの縁がありました。
なぜCQさんはタイに渡り、バーを作ることになったのか。そしてどんな店なのか。
Gダイアリーが現地で本人に取材しました。
目次
パタヤに灯った新たな音「Buddha’s Holiday Bar」

外観の看板には、大きく「仏陀休日」と書かれています。
ヘッズなら一目でピンとくるこの店名「Buddha’s Holiday Bar」は、言わずと知れた日本語ラップのクラシック『ブッダの休日』から取られたものです。
看板デザインを手がけたのは、シュプリームとのコラボでも知られる東京発のブランド「HOMERUN(ホームラン)」。
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レンガの質感とグリーンの立体文字、そこに手書きの「Buddha’s Holiday Bar」のタグ。どこか東京のストリートを思わせます。


店内に入ると、壁に飾られたグラフィティが出迎えます。
ターンテーブルの奥にはレコード棚が並び、CQさん自身が針を落とす。低く響くベースラインとともに、バーの空気がゆっくりと流れ始めます。

「今は開業したばかりで、日本人の知り合いが来てくれることが多いですが、これからはタイ人のお客さんも増えてほしいと思っています」とCQさん。
お店の魅力もさることながら、やはり気になるのは、なぜタイ、なぜパタヤなのか。
そのきっかけは、タイ東部チョンブリ県シラチャで毎年行われる「シラチャ祭り」だったといいます。
信頼できる仲間に誘われて、パタヤに新しい拠点を構えた
ちょうどこの先の人生について考える時期に入っていたというCQさん。
そんなタイミングで、信頼している知人から「パタヤで店を出さないか」と誘われたことが、移住のきっかけになりました。
「初めてタイに来たのは2024年のシラチャ祭りです。もう60歳だし、少しゆっくり人生を楽しみたいなと思っていた頃で。そんな時にタイの人たちの優しさに触れて、“この国はいいな”と感じたんですよね。」

「正直、60を過ぎて第二の人生なんて考えていなかったんです。でも、パタヤの知人から“タイでお店をやってみないか”と声をかけてもらって。彼を信頼していたこと、治安の良さ、そして海まで歩ける環境。いろんな条件が重なって、本当にタイミングが良かった。
海外だし、この年齢で知らない人に誘われたら絶対来なかったけど、信頼できる友人とのつながりが一番の決定打になったと思います。」
偶然のようで、必然のような縁。
CQさんにとってパタヤ移住は“流れに導かれた選択”だったのかもしれません。
「パタヤでの暮らしは本当に居心地がいいです。今の生活は優雅で、心が穏やかになる」と話す表情からも、街の空気が肌に合っていることが伝わってきました。
なお今回の取材のきっかけは、2025年10月に日本で行われたCQさんの60歳バースデーイベント。


その場に同席していたGダイアリー編集長と、CQさんが信頼を寄せる知人の方が知り合いだったことで、今回のインタビューにつながりました。
70’sの元ネタから名盤まで、2000枚のレコードが鳴る店内

店内を見渡すと、HIPHOPリスナーなら思わず反応してしまう名盤がずらりと並んでいます。
「できる範囲で、自分の好きな音楽で統一しました」とCQさん。
店では、CQさん自身がアナログレコードをかけDJをしています。
デジタル全盛の今、温かみのあるアナログの音が流れる空間はパタヤでも珍しく、その響きが夜の雰囲気をいっそう深めています。


ステッツァソニックなどの渋いレコードが並ぶ
「好きだからやれているって感じですね。送料とか関税の関係で、タイでアナログを揃えるのってかなり高いですから」とCQさんは笑います。
実際、パタヤでアナログを中心にしたバーはほとんどなく、CQさんの“好き”と“世界観”がそのまま店のコンセプトになっていると言えるでしょう。
筆者自身も、やはりDJはアナログに限ると思う世代です。
音の質感はもちろん、ジャケットが並ぶ光景もまた一つのインテリア。
この店には、音を聴く楽しさと同じくらいに見る楽しさも感じられます。

店内のインテリアにもセンスが感じられる
生近江牛ステーキを中心に、日本から届くこだわり素材を使用

「Buddha’s Holiday Bar」では、音楽だけでなく料理にもこだわりがあります。
看板メニューは、日本から冷蔵輸送された生の近江牛を使ったステーキと近江和牛丼。
肉の旨みを最大限に引き出すよう、オーダーごとに鉄板で丁寧に焼き上げられます。




おすすめは、うにやいくらを贅沢にトッピングした「OMI WAGYU DON+Egg+Uni+Ikura」(1,600〜2,140B)。
見た目の華やかさに加え、肉の甘みと海鮮の濃厚さが絶妙に調和する逸品です。
「せっかくやるなら、音も料理も本物でありたい。日本の味をちゃんと出したいと思って、日本から素材を取り寄せています」とCQさん。
そのほか、近江牛のハンバーグ、日本直送の生本マグロや金目鯛刺身、金目鯛のあらを使った〆にぴったりの金目鯛塩ラーメンなど、“バー飯”の域を超えたラインナップが並びます。
どれも重すぎず、音楽を聴きながらゆっくり味わえるバランスが計算されているのが印象的です。
音も料理も、こだわりから生まれたこの空間。
お酒を片手に、アナログの音と近江牛の香ばしさに包まれる時間こそが、Buddha’s Holiday Bar最大の魅力といえるでしょう。
パタヤで、音と人がつながる場所に

今後はブッダブランドのメンバー・NIPPSさんを招いたイベントなども企画しているといいます。
「体調が悪いとき以外は、だいたいお店にいます。お客さんが来てくれたら一緒に乾杯したいですね。ファンの方も気軽に話しかけてもらえたら嬉しいです。いい音響で音楽をかけながら、ゆっくり楽しんでもらえれば。」

パタヤに遊びに来る人の中には、筆者と同じくブッダブランド世代のリスナーも多いはず。
そんな人にこそ、この店の空気を体感してほしいと思います。
いい音と、うまい飯と、そしてCQさんの温かさが待っています。
ぜひ一度、足を運んでみてください。
Buddha’s Holiday Bar 店舗情報
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ライタープロフィール
リーさん
バンコク在住。2017年よりアフィリエイト収益を基盤に移住し、SEO特化WEBライターとして活動。 タイ旅行とホテル情報を中心に発信するタイ旅行ブログ『タイ一択』を運営。 最新の現地情報はX(旧Twitter)やInstagramでも発信中。




















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