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第5報「“ハズレなし宣言”を掲げるパラダイスマッサージの人気の秘密とは?」
投稿日 2017.12.30
目次
GIA捜査官、パラダイスマッサージのオーナー様にインタビュー成功
年の瀬が近づく12月某日、タイ周辺諸国調査の途中で「年末年始特別企画会議のためにバンコクに立ち寄るように」とGダイ本部長から突然の呼び出しが。
「バンコクに来たからには、“ハズレ無し宣言”を謳うパラダイスマッサージの人気の秘訣を取材しなさい。君も大好きだと聞いてるぞ」との命令が下った!
かねてより個人的にも希望していた取材だったので、大いに望むところである!
バンコクの日本人経営マッサージ店の老舗であり、出勤スタッフのプロフィールカードの設置、ジャグジー付豪華パノラマルーム、“本格的な”ローションマッサージの導入等、様々な先取アイディアによって常に業界の先駆者でもあり続ける「パラダイスマッサージ」。
来年には開店10周年を迎え(前身の「ユーロマッサージ」から数えると16年!)、今では堂々と「ハズレ無し宣言!」を掲げるほど、その人気は衰えることを知らない。
業界の老舗店、先駆店としての矜持やお店の歴史の一端をオーナー様に語って頂いた。
【パラダイスマッサージ オーナー様 インタビュー】
バンコクマッサージ業界の歴史を作った「ユーロ&パラダイス」
――インタビューの前に、まず個人的に前身「ユーロマッサージ」時代から随分と利用させて頂き、楽しませて頂いたことに対して御礼申し上げます。オーナー様も何度も受付でお見掛けしておりました。
そうだったんですね。失礼致しました。元々記憶力が弱くて(笑)
――インタビューさせて頂きたかった理由は、パラダイスマッサージが業界の老舗と同時に先駆者的な存在であり、今もトップの人気を維持していらっしゃるからです。それに何よりも、「当たったマッサージ嬢次第」ではなく、お店自体に信用があるからです。
他店様も色々アイディアを出していますし、我々が特別とは思いません。ローションマッサージは他店様の方が最初だと思いますよ。
――そうでしたか(笑) でもローションマッサージがお目見えした約10年前当時、某有名店さんのスタッフさんが、勘違いなのか、女性用のスキンローションを使い始めた時は驚きました(笑)実質的なローションの導入はマッサージ店ではパラダイスマッサージが最初だと思っています。
我々のモットーは、「マッサージ店」ですのでマッサージをまずしっかりとやることです。
スタッフの教育も、マッサージそのものを重視しています。それを嫌がるスタッフは採用しません。マッサージまで含めたトータルのサービスをお客様にご提供する上で「ハズレ無し宣言!」をしています。
――「ユーロマッサージ」のオープン(2002年)にあたり、モデルとなったお店はありましたか。
BTS(バンコクの高架鉄道)プロンポン駅近くにあったマッサージ店「バロン」がモデルです。タイ人経営のお店でしたが、マッサージをしっかりやって、それプラスお楽しみもある。
自分は元々風俗大好き男でしたが、それでも「バロン」は衝撃的でしたね(笑)「俺がやりたいことはコレだ!」と閃いたんです。同系の店「33」「55」と併せて随分通って勉強しましたね。
――「バロン」には、今や伝説と化した性戯の達人の嬢が2人いましたね。
いや、3人いました(笑)マッサージもうまかったし、しかも一人はスゴイ美人でしたね~。その子はユーロに移籍してきたんですよ。
仲間を数人引き連れてきてくれた子もいました。3人とも現役を退いた後は自分の店をオープンさせました。
みんな明るくて優しい性格でしたね。彼女たちを思い出すと、やっぱりマッサージの良さと性格の良さは比例することをあらためて教えられますね。
――「ユーロ」がスクンビット・ソイ31、「パラダイス」がソイ26。どうしてスクンビットに拘ったのでしょうか。
バンコク最大の日本人居住地域だからです。「バロン」をモデルにしながら、「日本人がサンダルをつっかけて普段着で気軽に立ち寄れる店」を作りたかったので、「一にスクンビット、二にスクンビット、三、四が無くて、五にスクンビット」でした(笑)
特にソイを限定はしていませんでしたが、BTSのアソークからトンローまでの駅近ですね。来年が「パラダイスマッサージ」の10周年ですが、この10年で結果として他店さんが二、三ヵ所に集中した状態になりました。
これが業界の流れですかね。
――その流れの源流と根幹が「ユーロ」「パラダイス」ですね!
極上サービスを生む、厳しいスタッフ教育の実態
――バンコクには“男の夜遊び”の選択肢がたくさんありますが、ゴーゴーバー、カラオケ、また従来のマッサージパーラーとは違う、「パラダイスマッサージ」ならではの良さを、お客さんの立場になってお答え頂けますか(笑)
やっぱりマッサージがあることじゃないですか(笑)
夜遊びをする男性は二つに大別されると思います。ひとつは“ナンパ派”。もう一方は“風俗派”。この二つが両立している男はいないでしょう。
自分自身は“風俗派”だったので、同類の方が求めている快感は分かります。
“風俗派”が最高の快感を覚える時は、お楽しみまで終わって店を出た後、「今日は良い嬢に当たったなあ~」「身体が何とも言えず気持ちいいいなあ~」
とバンコクの夜風に吹かれながら余韻に浸っている時ではないでしょうか。
そんなサービスを提供できるスタッフを100%揃えてみたいものです。
だから我々はマッサージを大切にしています。
――スタッフさんの教育が大変そうですね。
はい、大変です(笑)風俗店の女性スタッフにもっとも求められるのは、容姿ではなくてホスピタリティーです。
それを理解させるためにも、「お客さんを恋人と思え」の精神を植え付けることから教育を始めています。
マッサージを疎かにしようとするスタッフはクビにしてます!
――最近はSNSの発達等で、パラダイスマッサージの厳しい教育システムを知らずに「手っ取り早く稼げそう」と早合点した応募者が多くなったりしていませんか?
今のところスタッフからの紹介(友達)の方が多いので、ある程度の覚悟を持って面接に臨んでくる子が多いです。
良いスタッフは、お金を稼ぐことの大変さを分かっていますから、良い友達を連れてきてくれる確率も高いです。
――スタッフさんを教育する上で、タイ人女性ならではの良さを引き出す事を重視したりしますか。
日本の業界嬢はサービスが均一的ですが、タイ人の場合は一度気に入ったお客さんにはトコトンサービスをしますね。
だからタイにハマル男性が後を絶たないのかもしれませんが(笑)
「この子は伸びるな」と直感したら何度も何度も色んなサービスを教え込みます。
勿論採用しても、なかなか伸びてこない子もいます。伸びてこない子にはあえて教えないことにしていますね。
――え?教えないのですか??
「パラダイスマッサージ」のスタッフ教育の基本は徹底した信賞必罰形式です。エコひいきシステムとでもいいますか、人気スタッフへのご褒美(臨時ボーナス)は惜しまず、人気のない子は自分が意識を変えないといつまで経っても人気が出ないシステムです。
お客さんからのクレームの種類によっては、該当スタッフを全員の前でわざと激しく罵倒しますよ!見せしめですね。
だから「若い、かわいい」だけ、精神的に子供のままのスタッフは働けない店です。
――タイ人を人前で怒る事は、絶対にNGだと思っていましたので衝撃です。
私は情け容赦なくやりますよ。
「みんなの前で怒られて恥をかかせたオーナーを見返してやる!」と発奮する子もいますが、まあ稀ですね(笑)
そうやって、サービスの良いスタッフを増やしてきてようやく「ハズレ無し宣言」が出来るようになりました。
パラダイスマッサージ、これが風俗だ!
――オーナー様はお店に常駐されているそうですが、もっとも困ったお客さんって、どんな方ですか?(笑)
電話で「性格の良い子は誰ですか?」って聞かれた時ですかね。「厳しく教育しているので、性格の悪い子はいません」と答えましたが、「風俗に性格のいい子なんているんですか!」って言われました(笑)
性格の悪い子がいたら「ハズレ無し宣言」は出来ません。
――お客様へ「パラダイスマッサージ」をより楽しんで頂く為のアドバイスはありますか?
スタッフも人間、マッサージ・マシンではありませんから、万が一ご満足頂けない場合もあります。
だから例えば、スタッフの「プロフィールカード」に書かれているサービスが無かった等のクレームは、お早目にお願い致します。
日本人のお客さんは、時間内で最後の最後まで我慢する傾向が強いじゃないですか。
我慢する必要なんかないです!モメルなら早いうちにモメて頂ければ、私の方で対処の仕方がありますから。
――そう言えば、パラダイスマッサージには日本語堪能なママさんはお見掛けした記憶がありませんね。
以前一人だけいましたよ。
でも日本語が出来るという事に胡坐をかいてそれ以上の努力をしなかったですね。クレームや細かい質問は全部私が引き受けていますので、特にママさんは必要とは思わないですね。
――これから若い世代の日本人もどんどんタイ、バンコクにやって来て、当然「パラダイスマッサージ」にもいらっしゃることになる。
そんな若い、新しいお客様に向けてのメッセージもお願いします。
「パラダイスマッサージ」には性格の悪いスタッフはいません!
「何じゃ、コイツは!」なんて者は私だけ(笑)
タイ語が話せなくても問題ありません。話せればなお良い程度です。
ただし発展途上国のタイに対する上から目線や、「旅の恥はかき捨て」的態度は控えた方が得策です。
少しでも楽しい時間を過ごそうと思うのであれば、スタッフに「このお客さんは良い人。優しい人」と思わせた方がより良いサービスが受けられます!
「ハズレ無し宣言」は究極のPRであるとは思いますが、今後更なる目標はありますか。
その昔「これが青春だ!」というテレビ番組がありましたが、「これが風俗だ!」と断言できる店に少しでも近づくことが目標です。
「パラダイスマッサージには風俗の全てがある!」とお客様に評価して頂けるようなお店に成長していきたいと思っています。
インタビューの翌日、頂いたお話をあらためて“実体験”として享受、確認するために、オーナー様には内緒でまたまた「パラダイスマッサージ」へ(笑)
結果、指名したスタッフさんが入室と同時に「恋人モード」に豹変したので恐れ入った。
やはり、これだから「パラダイスマッサージ」はやめられない!
Gダイ本部より「GIA捜査官」という逞しい肩書を頂いているとはいえ(笑)、筆者の実体はアセアン各地を流浪する渡世人ライター。
ともすれば荒涼となりがちな心に、「パラダイス・マッサージ」からあったかいスープを注ぎ込んで頂いた気持ちになったものだ。
これでまた明日からの“ストレンジ”な日々に向かっていくことが出来る!
「パラダイスマッサージ」の益々のご清栄を祈るばかりであります!
以上。
パラダイスマッサージ (Paradise Massage) 店舗情報
パラダイスマッサージ (Paradise Massage)
■アドレス 25/3 Soi Sukhumvit 26 Sukhumvit Rd., Klongtoey, Bangkok
■アクセス BTSプロンポン駅から徒歩6分
■電話番号 089-496-2594
■営業時間 11:00~23:00
■パラダイスマッサージ 店舗情報ページ
【プロフィール】
神中(ジン・アタル)19〇〇年東京都生まれのフリーライター。
「金ができたら旅、金が無くなれば仕事」をひたすら繰り返す放浪者。
旅のモットーは「旅は独り旅に限る」「酒とタバコが美味ければ何処にでも行く」。
お気に入りの都市は、ブダべスト(ハンガリー)、ハンブルク(ドイツ)、ドトスサントス(メキシコ)&バンコク。
一応日本とアセアン諸国でメディア編集者歴20年あり。
憧れの作家はイアン・フレミング(映画007シリーズの原作者)。
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