パッポン至近の名物マッサージパーラー JC MASSAGE、没落

投稿日 2016.11.03

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スリウォン通りをタニヤからパッポンへ向けて歩いていると毎度のように姦しく

「シャチョー、マッサージマッサージ!キモチイイネー」

と片言の日本語で客引きしてくるポン引き親父たち。
日本人の男を見ると「シャチョー」と声をかけるのが職業病のようになっているのだろう。
彼らはほぼ百発百中で日本人を見わけ、日本語で声をかけてくる。
ときどきは間違えることもあるのかもしれないが、中国人や韓国人に「シャチョー!」と声をかけているところを見たことがない。

今日も、ポン引き親父たちに「シャチョー」と呼ばれながら歩いていると、異変に気付いた。
タニヤからパッポンを超えたあたりである。
いつもなら歩道脇に、カタカナとアルファベットで店名が表記されているマッサージパーラーの看板があったはずだ。

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歩道と車道の境のあたりにあった

マッサージパーラー、JC MASSAGEの看板である。

スリウォン通りから奥まった場所にあり、歩道にはいつも怪しげな看板を灯らせていたMPだ。
看板がないってことはまさか…。
店前まで行くまでもなく、遠目からでも閉店していることは分かった。
ポン引きの親父に聞くと、閉店したのは3~4ヶ月前。
客がめっきり少なくなったことと、ビル側に何かの問題が生じたため、と話す。

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閉店しトラックが一台駐車しているだけである

私はJC MASSAGEで一度も遊んだことはないが、覗いたことはある。
女の子のレベルは中の下、いや下の中、それでお値段そこそこ。
MPにしては立地がよく、駅からも近いので観光者にとっては利便性が高いものの、嬢のレベルを保てなかったのだろうか、閉店してしまった。

店のスタッフに話しを聞きたかったが、閉店後数ヶ月経っていることもあり、店内は無人。
「Closed」と面倒くさそうに手書きで書かれた貼り紙だけが、扉に残っている。

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スリウォン通りからJC Massageへの途中に、炭火ステーキ居酒屋『そら屋』という店が完成していた。
この短いソイには、MPがあり、パッポン郵便局があり、普通のマッサージ店、そして新たに出店する炭火ステーキ居酒屋があったりと、とかくカオスなソイだ。

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私が『そら屋』の前で店構えを眺めていると、呼び込みの親父が声をかけた。

「JCの子はパッポンのMPに移籍しているから大丈夫! さぁさぁ、私が案内してあげるよ~」

要らぬ、まったく要らぬ。

町ル田マチオ

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