マッサージパーラー「エマニュエル」から荷物が運び出される

投稿日 2016.10.17

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去る9月22日にアップした
アムステルダム、シーザー、エマニュエル……次々と閉店するバンコクのマッサージパーラー
の記事内で、ラチャダー通り沿いのMP「エマニュエル」の閉店を報じた。
はっきりとした閉店理由を探ることは出来なかったが、本記事アップ後
「エマニュエルは電気系統の不良で閉店しているだけだから、再オープンするのでは?」
といった声から
「一時的な閉店ですでに再オープンしている」
という情報まで入って来た。
「アムステルダム」や「シーザー」とは違い、閉店は一時的と見る方もいたようだ。

「エマニュエル」は完全に閉店したのか、それとも再オープンするのか…。
前回訪れてから3週間ほど経った昨日、いま一度「エマニュエル」の現状を確認すべくラチャダー通りを目指した。

駐車場の奥から次々と運び出される荷物

現場へ到着すると、「エマニュエル」駐車場前の様子がおかしい。
トラックが一台停車し、荷台に衣服を詰めた箱などをどんどん詰め込んでいる。

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それだけではなく、トラックの周辺には5人ほどの悪党ヅラした男たちがむらがっているのだ。
外国人である私が近付くや、悪党ヅラに警戒感による不機嫌さが加わったため、直視し難いほど殺気に満ちた顔に変化。
「エマニュエル」の現状を探りに行って、5人の悪党ヅラにどつきまわされるのだけは勘弁である。
私は警戒感を緩めてもらうため、出来うる限り紳士的、かつフレンドリーに話し掛けてみた。

「あれ~、エマニュエル閉店しちゃったんだ~」

建物を見上げたあと、チラッと彼らに視線を移した。
フレンドリーに接してみたものの、誰の表情にも笑顔はなく、相変わらずの不機嫌な悪党5人組。

「もう開かないのかなぁ?」

私は誰の目を見るでもなく、男たちに問うた。

「なんでそんなカメラを持っているんだ」

私の首からは立派な一眼レフカメラがぶら下がっていたのである。
スマホで撮ればいいのだろうが、接近していたため広角レンズを使わなければ撮れないだろうとの判断で、カバンからカメラを取り出しいつでも撮影できるよう首からぶら下げていたのだ。

MPに一眼レフカメラをぶら下げて来ているのだから、少々フレンドリーに接したからといって悪党ヅラどもの機嫌が良くなるはずがない。

「閉店したって聞いたので来てみたんだけど、このMPが好きな日本人が多いから、写真を撮って知らせようかなと」

Webサイトに載せるだなんて言ってしまえば、別室へ連行される恐れがある。
いや、そんな恐れはないのかもしれないけれど、それほどの圧迫感を与えてくる悪党ヅラ軍団なのだ。

私は極めて阿呆なフリをして外観を数枚撮影。
ササッとバイクに跨り、「コップンカー」と挨拶だけ済ませて、ササササっと立ち去った。

私の立ち位置から見た限り、半透明のプラスティック製の箱に詰められていたのは女性用の服だった。
MP内に保管していた衣装なのかコスチュームなのだろう。
この様子だと「エマニュエル」は再オープンしそうにないが、跡地がどうなるのかは追い続けたい。

町ル田マチオ

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