バンコクで唯一(?)すっぽんが食べられる中華料理店

投稿日 2016.09.27

今年42歳を迎え、ついに我が肉体は「老い」に直面しつつある。
ド近眼だった視力は老眼へ突入。
遠景には眼鏡を必要とし、文字を読む際は眼鏡が邪魔となる。
それだけではなく、いままで歯医者に世話になったことなどない歯にも「老い」は表れ、歯痛に悩まされ続けている。
人はこのようにして「老い」を実感し死へと歩を進めていくわけでございますが、「目」と「歯」がやられつつあるなら下半身だけは死守したい。

男ならば誰しもが懇願したい想いだろう。

私が下半身に活力を与えるべく来店したのは『汕頭飯店』。
店名から察していただけるように中華料理店である。
私がこの店に来店した目的は、「すっぽんを食す」というただ一点であった。
日本ですっぽん鍋を食せば1万円以上もの大枚が飛んでいくと聞くが(食べたことが無いのではっきりした金額は知りません)、『汕頭飯店』なら1千バーツ(3000円ほど)で腹一杯すっぽんが食えると聞いたのだ。

『汕頭飯店』への行き方

まずは現場へのアクセスから説明しておこう。
BTSチョンノンシー駅が最寄りで、3番出口の階段を北側に下り、そのまま直進。
交差点にぶち当たると左折し2~30メートルほど歩けば、左手にシーロムプラザなるビルが現れる。

img_0715

シーロムプラザは中華料理店が多数入店しているビルと知られ、幾つかある中華料理店と肩を並べ『汕頭飯店』は明りをともしている。

img_0742img_0739

一見すると、他と変わらない中華料理店。
客入りだけを見ると、シーロムプラザ入口に立地する『時興飯店(ニヨームレストラン)』のほうが賑わっていて、誘われるだろう。

しかーし!
人気店である『時興飯店』ですら、すっぽんは扱っていない。
私と同行者はこの店を素通りし、入口左手の奥にある『汕頭飯店』を扉を開けた。

すっぽん三昧+中華料理の数々

「タッパーブナーはある?」

私は恐る恐る店員に聞いてみた。
「タッパーブナー(ตะพาบน้ำ)」とは、タイ語で言うすっぽんのことである。
来店前、わざわざタイ人に教えてもらい、ここぞとばかりに店員に発したのだ。
私のつたないタイ語を聞いた店員は、こくりと頷き合点。
バンコクで初めてすっぽんを食す日が到来したのだ!
『汕頭飯店 』には2通りの食べ方があるという。
1つはすっぽん鍋。
もう一つは煮込みすっぽんだ。

すっぽん鍋には3通りのスープがあり、1つはクリアスープ、1つは真っ赤かなスープ、もう1つは両方が楽しめるダブルスープである。

我々がオーダーしたすっぽん料理と中華料理の数々を紹介しよう!

すっぽん鍋(1,100THB)

img_0155 img_0161 img_0150

一目見て激辛と分かる真っ赤なスープとクリアスープが、中央で仕切られた鍋に2種類用意されている。
すっぽんといえば鍋。
しかも2つのスープが楽しめるすっぽん鍋は日本でもそうそう見かけないだろう。
ぐつぐつと煮込まれたスープに1kgのすっぽんを投入!
まずはクリアスープで煮込んだあつあつのすっぽんを口へ含む。
臭みやクセはなく、ほどよい歯応えのすっぽん肉は、意外なほどタンパクだ。
こいつが私の下半身を活性化してくれると思うと、畏敬の念すら抱いてしまう。
続いては辛いスープのすっぽん。
これが辛いのなんのって、発汗が止まらんよ!
Gダイの発刊は止まってしまったが、額から流れる発汗は止まることなく、私の顔面を容赦なく濡らしていく。
辛いのが苦手な方は、赤いスープは避けたほうがよろしいでしょう。

 

煮込みすっぽん(1,100THB)

img_0720img_0726

こちらは煮込んだすっぽん肉1kg。
鍋のときより多く見えるのは気のせいか……。
肉だけではなく骨も含まれているとはいえ、かなりのボリュームである。
タンパクなすっぽん肉に、しっかりと味が染みていて旨い!
肉のほかに、甲羅と思われるゼラチン質の部位もあり、この食感が個人的には好きだ。

 

麻婆豆腐(120THB)

img_0723

中華料理の王道的なメニューだ。
ピリッとした辛さに抑えられていて、激辛スープよりは数段食べやすく、安定感のある味に仕上げられている。

 

酢豚(220THB)

img_0733

揚げた豚肉、ピーマン、たまねぎが炒められた一皿。
パイナップルが入っていない酢豚は私好みである。

 

オースワン(180THB)

img_0736

牡蠣の卵炒めとして知られるオースワン。
『汕頭飯店』のオースワンは卵と小麦粉を混ぜ合わせたものを表面がパリっとなるまで炒め、鉄板からはみ出るほどのボリューム感がある。
オースワンをオーダーした理由は、「すっぽん+牡蠣=みなぎる精力」という煩悩あふれる図式を描いたためであった。

バンコクで他にすっぽんが食べられる店はない?

すっぽんが1kgで1,100バーツというのは、他に比べて安いのか。
店員の女性に聞いてみた。

「他の店ですっぽんを食べられる店はないと思うよ」

彼女いわく、『汕頭飯店』はすっぽんが食べられるバンコクで唯一の店だという。
後日、弊社タイ人スタッフにタイ語で調べてもらったところ、『汕頭飯店 』以外ですっぽんが食べられる店はネット上では出てこないと言った。
いったいどこから仕入れているのか…。

「どこからか運ばれてくるから私は知らないの」

すっぽんは市場かどこからか配送してもらっているようだ。
これほど中華料理店が集まるシーロムプラザですら、すっぽんを食せる店が『汕頭飯店 』しかないのはどういうことだろうか。
店主は、バンコクのすっぽんを独占できる”すっぽん業界の有力者”なのかもしれない。

「目」と「歯」の老化が進行する我が肉体。
下半身だけはなんとか頑張ってもらうべく、『汕頭飯店』には定期的に訪れて活力を注入しようっと。

町ル田マチオ

【SHOP DATA】
「汕頭飯店」
TEL: 02-635-3261
OPEN:15:00-02:00(基本無休 ソンクラーンは3日間休み)
ACCESS:BTSチョンノンシー駅3番出口から徒歩5分ほど。

[ニュース]バンコクの最新記事

コメントを残す

コメントは承認後に公開されます。

入力内容をご確認の上、送信ボタンを押してください。

カテゴリー

Gダイブログ

アーカイブ

月別一覧

年別一覧