【新連載】バンコク・エロ街エレジ―~第1回 アダルトビデオ居酒屋
投稿日 2022.01.15
ジーダイアリーのビュワーの皆様こんにちは。
ジン・アタルです。
2019年にジー・ダイアリーのスタッフとして「ジン・ダイアリー」なる酔いどれ日記を連載していましたが、既に皆さんにはとっくに忘れられているでしょう。
現在ジーダイには何人かのライターさんたちが、独自のキャラを活かしたコラムを届けていますので、あらためてジン・アタルのスタイルを紹介しておきます。
とにかく私は、あっちこっちで飲み歩きながら、我が酔眼に映るバンコクのエロ街観察が大好き!
バービア、パブ、居酒屋、屋台、雑貨屋の軒先等々。
酒が飲めるなら何処だってOKな質です。
一応バンコク歴は24年になるので、時には古き良きバンコクを思い出しながら、最新のバンコク・エロ街事情を綴っていきます。
題して「バンコク・エロ街エレジー」
以降、お見知りおきを。
第1回目は「アダルトビデオ居酒屋」です!
目次
アダルトビデオ居酒屋って何だ?
海外からの旅行者の「タイランドパス」が一時発行停止となり、飲食店での店内飲酒は21時までというガックリな規制が敷かれた直後、衝撃的(笑劇的)な店名の居酒屋情報をゲット。
「アダルトビデオ居酒屋」
しかも場所が、ラップラオ通りのソイ71周辺。
日本人にはなじみが薄く、生活タイ語ぐらいは話せないと外国人居住者には厳しいエリアです。
しかし偶然にも、私には既知の場所でした。
20年ほど前、ネンゴロになったローカルのソープランドのオネエサンのアパート近くです。
久しぶりに蘇った彼女との思い出に小さな胸を濡らしていたところ(笑)、未定だった連載のタイトルの一部“エレジー”(悲歌、哀歌)が閃いたのでした!
それにしてもこの店名「アダルトビデオ居酒屋」、正気?って感じです。
Google-mapにはそのまんまの店名で表示されています。
「日本製のAVを鑑賞しながら酒が飲めるって店なのか」
「敬虔な仏教国タイで、そんな営業スタイルが許されるのか」
「まさか、日本の元AV女優さんが経営しているとか?」
「セクシーな女の子が横にくっついて接待してくれる、ちょっかい居酒屋系なのか?」
得体の知れないエロい期待感で胸を膨らませながら、さっそくタクシーをぶっ飛ばして駆けつけてみました!
エロアニメ風の看板にエロほっこり!ウェイトレスは体操着ちゃん!!
正確な所在地はラップラオ・ソイ71を入り、ラップラオ通りとほぼ平行して走るSangkhom Songkhro通りまでソイ71を約900メートル突き抜けてすぐの場所にあります。
古いタウンハウスが立ち並ぶ地帯に忽然と和風居酒屋が現れるイメージが浮かんでいましたが、意外にも周囲はこじゃれたレストランやバーが点在する“光多き”一帯です。
やっぱり!と言うか、正面入口の看板が異様で笑えます(上写真)
AVというより、ちょいエロいアニメ風情!
体操着姿のウエイトレスちゃんでもいるんでしょうね(笑)
上左写真の右側が店外座席スペースになっていて、夜風が心地よい夜だったのでこちらに座席をとりました。(下写真)
店外席の奥には「バンコクで一番楽しませる居酒屋」の看板が。
ではでは、楽しませて頂こうではありませんか!
私は女の子の体操着やブルマーに欲情する性癖はありませんが(笑)、着席するなり体操着ちゃんを探している自分に苦笑です。
体操着ちゃんは、期待にたがわずすぐにメニューブックを持って来てくれました!
いやあ~かわいいですね!
体操着姿というよりも、控え目なアイドル衣装みたいです。
それにしても、正面入口看板に続き、メニューの表紙も中身も笑っちゃいました!
「あけましておめでとう」という表記は、1月限定メニューって意味?
また各種メニューには、タイ語が読めない私には意味不明のタイ語漫画が満載!
エロ?ギャグ?シリアス?1950年代頃のアメリカの風刺漫画っぽくもあります。
「水族館の前で刺身のメニュー選び」
「鍋料理に喘ぐ女の子」
「巻き寿司を圧倒しているおっぱい」
よく分かりませんが、何故か楽しい!
私は職業柄、何度か料理店のメニューを製作したことがありますが、メニューに対する固定観念や美意識が霞んできそうです(笑)
きみの体操着に乾杯!
とりあえず体操着ちゃんのナッちゃんに、駆け付け生ビールをオーダー。
「去年の12月にオープンしたばかりです」
「明日からお正月休み代わりの3日間の休業になるので、今夜来店されたのはラッキーです!」
「2階には、お店のイメージ・キャラ“ナミちゃん”の人形がありますよ」
快活に話をしてくれるナッちゃんは、写真撮影のリクエストに何度も応じてくれました。
調子に乗って、生ビールの大、中、小の3サイズを全部オーダーしました。
「それって、何の意味があるんだよ」って?
ナッちゃんにテーブルに来てもらえる回数を増やす為に決まっているじゃないですか!
入口の横は笑劇的なディスプレイ!
さて、ここからが本題でしょうか(笑)
オーダーした料理が揃うまでは店内でAVやエロを探します!
ナッちゃんから「写真撮影も自由」の了解を得たので、安心して店内へ。
その前に正面入口扉横に、ビニ本の自販機みたいな物が立っているのが目に付きます。
ウインドウの中を覗くと、御覧の通り。(上写真)
アラフィフ・オヤジは、どこか退廃の匂いを漂わせていた“昭和のエロチシズム”を感じてしまいました(笑)
これらは恐らくお店のオーナーさん(?)が日本に行った時に買い集めたのでしょう。
かなりヤバイフィギュアをはじめ、DVD、雑誌等がひしめいています。
初めて感じるエロいインテリアであり、まさか正面入り口横がコレとは!
1階はカウンター席もある普通の居酒屋です。(下写真)
カウンターの上にある3台のモニターでAVが流されている、ということはありませんでした!
テキパキと働く体操着ちゃんたちの健康的なお色気に目を奪われます。
「う~ん、しかしどこがAVなんだろう・・・」
これがタイ人イメージの“にっぽんの歓楽街”
2階は一気に世界が変わります。
一部吹き抜けになっていて、東京の歌舞伎町を想起させる大型写真パネルをはじめとして、飲食店のコピー看板を並べる等日本の歓楽街を再現した小道具がいっぱい。
一番奥に「ナミちゃん」の人形がありました。
これが、タイ人にとっての日本の歓楽街、大衆酒場街、庶民文化の代表的なイメージなのでしょう。
入口のエログッズといい、2階の歓楽街的インテリアといい、確かにタイでは見られない日本そのものです。
しかも勘違いが見られず、結構イイ線いってますね。
日本人として「うれしはずかし」ではありますが(笑)
よく見ると一部のテーブルが小学校の机であり、ジャパン・コレクターのオーナーさんのおもしろい拘りも感じます。
史上空前のトイレ!?
2階まで拝観させて頂いたら「アダルトビデオ」という店名が、“日本独自の文化”というニュアンスでジョークも込めて命名されたことが分かりました。
エロい想像をしながらやって来た自分がちょっと恥ずかしいです!
が、トイレに入った瞬間、絶句!
夥しい数のアイドルやヌードモデルのグラビアが、御覧の通り隙間も無くビッシリ!
この迫力に圧倒されたのか、モバイルを持つ手が震えて写真がブレてしまいました(苦笑)
店内でもっともエロく、店名に相応しいスペースかもしれませんが、「お子さん連れのお客さんもいるのに・・・」なんて余計な心配をしてしまいました。
日本と変らないお味のお料理に感謝!(AV丼、イチモツ皿もアリ!)
焼き物中心に料理をオーダーしたところ、板さんは日本で修行したという噂が本当だったことを実感。
ラップラオ通りの奥で、日本食や串ものが“なんちゃって”ではなくて“日本と変らないお味”で食べられるなんて、タイ歴24年の私にしてみれば夢のごとしです。
更にお食事用として、ウェイトレスのナッちゃんオススメの「AV丼」と「クリスビー・サーモンロール」をオーダー。
「AV丼」って変な想像しそうな名前ですが、まあお店の名前を付けた看板メニューってことですよ(笑)
「AV丼」は通常は更に鮪の赤身とシマアジが乗っているそうです。(この日は品切れにより無し)2人前は軽くあるボリュームです。
「サーモン・クリスビー・ロール」は炙りサーモンの巻き寿司。
うなぎのかば焼き用のタレに似たお味が付いており、振りかけられた粉末状のクリスビーとの相性もピッタリ!
笑っちゃうのは、男性のイチモツ型のお皿です(笑)
メニューの写真を見ると巻き寿司はすべてこの形のお皿で運ばれてくるようですので、女性客の反応が見てみたいものです!
アダルトビデオ居酒屋情報
古くは「フジヤマ ゲイシャ ハラキリ」、近年では「オタク マンガ」といった外国人の日本に対する代表的なイメージワード「アダルトビデオ(AV)」を店名に掲げた居酒屋でありました。
スクンビットやシーロムといったバンコクの代表的な外国人居住区からは遠いですが、たまには“夜の遠足気分”で出掛けてみてはいかがでしょうか!
住所:30 Sangkhom Songkhro Rd, Khwaeng Lat Phrao, Lat Phrao, Bangkok 10230
電話:083 264 6466
Facebook:https://www.facebook.com/avizakaya
営業時間:17:00~0:00(通常時)
場所:
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