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プロンポン駅から徒歩3分 150種のクラフトビールが飲めるHAIR OF THE DOG #バンコクビール倶楽部
投稿日 2016.11.17
アイリッシュパブ『The Robin Hood』の脇、スクンビット・ソイ33/1を入っていくと、T字路に差し掛かる。
左に折れる道があるわけだが、そこを突き当たると『大連飯店』なる中華料理屋があり、その途中に、名前すら思い出せない日本食の定食屋があった。
「あった」と過去形にしたのは、すでに閉店してしまっているためである。
店名すら思い出せないほど薄い記憶なのは、一度もこの店で食事をしたことがなく、旨そうな雰囲気すら醸し出していなかったことによるものだろう。
目次
日本食店の跡地に出店したクラフトビール専門店
その定食屋が閉店し、3ヵ月ほど前からオープンした店が、クラフトビール専門Bar『HAIR OF THE DOG』だ。
以前のように寂れた定食屋の臭いは微塵も残っておらず、手術室にあるような照明機が2台設置され、白い扉を照らしている。
HAIR OF THE DOGという文字がぼんやりと光り、動物病院かと見紛うような外観である。
コンクリートで塗り固められ壁、一台だけ置かれたステンレス製のテーブル。
2階にもテーブル席が2つほどあり、窓を抜けるとソイ33/1が見下ろせるカウンター席も用意されている。
眼下の数メートル先Fujiスーパーでは主婦が買い物に勤しんでいるが、無機質さに徹底的にこだわった店内は、そんな日常的な風景すら忘れさせる空間である。
毎日同じ品揃えではない150種のクラフトビール
店内奥の冷蔵庫に並ぶのは、およそ150種という世界各国から取り寄せたクラフトビールの面々。
日本のクラフトビールもあり、どれもこれも見たことも無いようなシロモノばかりである。
「毎日同じビールばかりが並んでいるわけじゃなく、日によって入荷するブランドは異なるんです」
冷蔵庫で常時冷えているビールの数が約150種で、扱っているのは150種以上ということだろう。
ドラフトビールは最大で13種。
こちらも毎日同じラインナップではなく、入荷によってメニューは変わると言う。
私はこの日、ニュージーランド産のLA TRAPPE WITTE TRAPPIST WITBIER(220THB)というビールをいただいた。
苦味が少なく、さっぱりとしたフルーティーな味わいなのは、白ビールが有する特徴だ。
ビール名の最後にある「WITBIER」というのはクラフトビールの種類の名前。
詳しくは第一回目の #バンコクビール倶楽部をご覧いただきたい。
[連載前の豆知識]クラフトビールとは?#バンコクビール倶楽部
曜日によって割引特典やイベントが開催
『HAIR OF THE DOG』では、曜日によってイベントを実施。
火曜日は「Buy2 Get1」。2杯ビールをオーダーすれば1杯無料。
水曜日は「Ladys Day」で、女性なら終日50%オフ。
土曜日は22時までの来店で10%オフ。
日曜日は『クラシックムービーナイト』と称し、壁に映し出されるプロジェクターで、ヒッチコックなど往年の名作映画2本が流される。
これだけ割引などを行っているクラフトビールBarも珍しいだろう。
『HAIR OF THE DOG』本店はプルンチット駅の近く
『HAIR OF THE DOG』はここが初出店ではなく2店舗目。
本店はBTSプルンチット駅から歩いてすぐの場所にあり、ここでも世界各国のクラフトビールが楽しめる。
なお、取材時点でプロンポン店ではフードメニューはまだなく今後は揃える予定だが、プルンチット店ではハンバーガーやサンドウィッチ、フレンチフライなどがメニューにあるそうだ。
HAIR OF THE DOGという店名の由来
『HAIR OF THE DOG』のオーナーは、カナダ出身のマイクさん。
一風変わった店名の由来を英語でがんがんお話しいただいたが、残念ながら私の英語力ではほとんど理解できなかった…。
後日、ネットで調べてみたところ「迎え酒」という意味があるらしい。
犬に噛まれたら、その犬の毛を傷口に付けて揉むと、傷のバクテリアを殺してくれ治癒が早くなる
という迷信から由来しているのだとか。
【SHOP DATA】
「HAIR OF THE DOG」
TEL:02-258-1461
OPEN:17:00-24:00
ADDRESS:593/27 Sukhumvit Rd, Khwaeng Khlong Tan Nuea, Khet Watthana, Krung Thep Maha Nakhon 10110
取材・文・写真/西尾康晴
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