強制捜査後のマッサージパーラー『ナタリー』のいま

投稿日 2016.09.17

日本からの旅行者からよく聞かれるのは
「MP『ナタリー』はもう復活しないの?」
「『ナタリー』なき今、どこのMPがおすすめなの?」
という、マッサージパーラー事情である。

マッサージパーラー『ナタリー』とは…

『ナタリー』をご存じない方のために少々ご説明しておこう。
ラチャダーピセーク通り沿いに立地しるマッサージパーラー(通称MP)の店名で、創業したのは他MPと同じく30~40年以上前になるのだろう。

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最寄駅のMRTホイクワン駅から徒歩2~3分と観光者でも行きやすく、しかも“ナタリーだけの魅力”が日本人に知れ渡り、「マッサージパーラーといえば『ナタリー』と言われるようになったのだ。
“ナタリーだけの魅力”とは、

・北タイからリクルートされた色白タイ人が多い
・18歳以下の未成年者が働いている
・ときおりバージンの女の子がいる
・近隣諸国(特にミャンマー)からの不法就労の女の子が堂々と働いている
・可愛い子が揃っているのに値段が安い

などである。
女の子の主な価格帯は2000バーツ台前半。
高い子になれば5000やら6000、バージンをウリにしている子なら1~2万バーツと日本の高級ソープ並みのお値段にまで跳ね上がるが、2000バーツ台前半で十分可愛い子が選べる。
日本人男性には「ロリ系」を好む性癖の者が多いことから、先に列挙した点がハートにザクザクと突き刺さるのだろう。
ミャンマー人もこれまた可愛い。
ちなみに、以前Gダイアリーで営業マンをやっていた某は、『ナタリー』のミャンマー人とお付き合いしていたとおっしゃっていた。

未成年者やら不法労働者などを堂々を働かせておきながら、取り締まられなかったのはなぜか。
警察への賄賂である。
タイにありがちなことではあるけれど、『ナタリー』のオーナーは警察幹部とがっちり繋がっており、金さえ払っておけば未成年でも外国人でも、おおっぴろげに働かせることができていた。
これらの評判は日本人の間で知れ渡り、無数のブログで取り上げられ、「MPならばまず『ナタリー』」という図式が出来上がるまでに至った。
実際、いつ行っても日本人客だらけで、タイ人客なんてほとんど見たことがない。
『テーメ―カフェ』の店内と同じような光景だといえばいいだろう。
日本人たちの巣窟だった。

最強MP『ナタリー』が堕ちた日

『ナタリー』をこよなく愛していた“MP大好きお兄さん”たちの股間に激震が走ったのは2016年6月7日である。
警察による強制捜査が行われたのだ。
この日、働いていた数名の未成年者と不法外国人労働者が取り締まられ、『ナタリー』は堕ちた。

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2016年9月14日現在の『ナタリー』。人気はなく静まりかえっている

 

これまで金さえ払っておけば営業できたのが、突然の強制捜査。
一説によると、「現軍政権の反対勢力であるタクシン派(元タイ王国首相であるタクシン・チナワットを支持する人々)の警察幹部が『ナタリー』から巨額のワイロを受け取っていたため」と言われているが、私は警察や軍関係者に取材したわけではないので、この時期に強制捜査が行われた本当の理由は分からない。

2016年9月14日現在の『ナタリー』

強制捜査の裏側はどうであれ『ナタリー』が終わったことは事実だ。
9月14日、閉店してから初めて『ナタリー』を訪れてみると、ドアにヒモがかけられ、扉横の植木は枯れ放題。

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活況を呈していた頃が嘘のように静まり返り、廃墟のような佇まいになっていた。
再開するようすは微塵も感じられなかった。

姉妹店の『ALAINA(エーライナー)』はどうなっている!?

『ナタリー』には姉妹店MPがある。
『ALAINA』と書いて「エーライナー」と読み、『ナタリー』から500メートルほど南に下った場所にある巨大建物がそれだ。

『ナタリー』よりもロビーや部屋が新しいこともあり、『ナタリー』で指名した子をここの部屋を利用しプレイを楽しむこともできると、当時のコンシアは話してくれた。
強制捜査直後、姉妹店である『ALAINA』も閉店したという噂が流れた。
当時、店まで足を運んでおらず未確認情報だが、ネット上のブログでは「エーライナー閉店」という文字が検索で引っかかるので、実際に閉店していたのだろう。
『ナタリー』を後にした私は姉妹店『ALAINA』を目指した。

『ALAINA』は営業していたが……

結論をいうと『ALAINA』はオープンしていた。
私が来店したのは午後2時30分ごろ。

alaina

入店すると左右にひな壇が設置されている造りが特徴なのだが、左手は灯が落とされ、右手ひな壇のみに嬢を並ばせている。
開店して間もない時間だったこともあってか、ひな壇に並んでいる嬢は10名ほど。

ひな壇目の前のソファーへ座ると、コンシアと呼ばれる案内役の女性が横に付いた。

「あの子は1900バーツ、あの子は2600、あの子は……」

並び順に沿って1人1人の価格を教えてくれる。
この日の最高価格は3900バーツ。
それにしても嬢が少ない……。

「いまお客さんが付いていて、みんな部屋に行っちゃってるのよ」

嬢が少ないMPで必ず聞くセリフと言っておこう。

「『ナタリー』は再開しないの?」

「開けられないわね。でも『ナタリー』で働いていた子もここに来てるから、選べるわよ」

選べねーっす。
嬢が少ないうえ、ラインナップは『ナタリー』をまったく彷彿させないBランク以下ばかり。
唯一、3900バーツという最高値を付けていた嬢は若く、遠目から見ると可愛いが、「整形しました」感がふんだんに薫ってくる顔つきである。
ひな壇に座る嬢の面々から察するに、『ナタリー』のときに築いた、北タイからのリクルート筋が失われてしまったか……。

全盛期の『ナタリー』のような“日本人の楽園MP”は二度と現れることがないのかもしれない。

『ナタリー』無きいま、マッサージパーラーのアテンドはどこにすればいいのやら……。

町ル田マチオ

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5 件のコメント

  • 匿名 より:

    アムステルダムも閉店してました・・・
    再開発の影響でしょうか?
    2016.09.18の情報です。

    • Gダイアリー編集部 より:

      他MPも閉店しているところがあるそうなので、ただいま取材しているところです。
      近日中に記事にしますので、しばらくお待ちください。

  • 匿名 より:

    エマニュエルは9月4日時点では「開店」してました

  • 匿名 より:

    J1もやってません。

    • Gダイアリー編集部 より:

      情報ありがとうございます。

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